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The light stuff  あかるいひとたち

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1周年企画物

止めんな!俺は此処から逃げる!(一日一題その25)

「おま、ふざけんな!心配したんだぞ!!」
「さて、何のことでしょう?」
涼しい顔したクリフトを思い切り睨めつけるが、動じもしねーな。こんにゃろぅ!

そして俺らの目の前には、えーと・・・。これ何だろ?焦げちゃいるが、つーか完璧に焼け焦げてるけど食い物だよなぁ、これ。んでもって、満面の笑顔で得意げなアリーナがどうだ!とばかりに胸を張っている。いや、これで胸張るなよお前。食べ物に対する冒涜とか暴力じゃねーかぃ?何で普通に作れねーのよ?

菓子作りってのがさ、所謂上流階級のお嬢様の『たしなみ』の一つとかだって、確かに俺はおっちゃんから聞いた覚えはあるんだけどもよ、人には向き不向きってもんがあんだろ?俺はアリーナにその趣味やら才能があるとは思わんぞ。実際お前、そんなもんに興味がある素振り今まで見せたこともねーじゃんか!!

「至急の用事って、人をわざわざサントハイムまで呼び出しといて、なに、何なのこの仕打ち?!俺は今日が命日なんか?」
自慢じゃねーが、俺は恨みを買うような覚えはねぇぞ!むしろお前らには、どえらい迷惑かけられっぱなしじゃ!!あー心配して損したっ!じーちゃんが一人わざわざ俺んとこに来るから、こりゃまた何かあったのかと大急ぎで仕事ほっぽり出してきてみりゃ、二人揃ってのお出迎えだ。しかもアリーナが菓子焼いたから、喰ってけだとぉ?ふざけんなってーの。

「何よ!そっちこそ酷い言いがかりつけないで頂戴。もぉぉ!だから呼ぶことなんてないって言ったのに!!」
ぷう、と頬をふくらますアリーナはちょっと詰るような目をしてクリフトを見るが、クリフトはあっさりそれを受け流してアリーナの手を取ると、これまた甘い顔して何やら耳元に囁いている。そうして途端に、にこにこ顔に戻るアリーナの様子に、とっとと帰ろうとした俺は目が点になった。

ちょっと何なんですか、お前ら?今までとなんだか雰囲気ちがくねーか?旅をしてるときもさぁ、こいつらいい加減にしろよ!うまとしかのカップルそのまんまじゃねーか、なんで両片思いしてんだよと何度も何度もツッコんだけど、そんときよりも今の方が、二人が纏う雰囲気ってのがよ、妙に心地いいものに変わってんだな。なんか上手く言えねーけどこう、見てて精神的にプラスになるような感じ?

「まぁ、多少姑息な手段を取ったことはお詫びします。ですがどうしても、ソアラには一番に伝えたかったんです」
あ、もしかして!!もしかするんかな、これ。

クリフトは懐から、分厚い紙を取り出した。そうして俺に手渡されたのは、サントハイム王家の家紋で蝋印がしてある真っ白で豪華な封筒。表には綺麗な文字で、俺の名前とシンシアの名前が連なっていた。相変わらず、字も上手いよなお前は。見なくても、その内容は俺にはわかる。そっか、やっぱそういうことなんだな。

「婚約おめでとう!!『やれやれ』だ」
「うふふ、ありがとう。それに免じてさっきの暴言は許してあげる」
「ありがとうございます。ですが、なんで皆こぞって一様にやれやれ、とか、ようやくか、とか言うんでしょうね?」
「それは説明してもわっかんねーと思うぞ。特にお前にはな」
「え?」
「そうかもね。あ!それよりわたしが焼いたケーキ食べてみて!今回は本当に頑張ったんだから」

これってケーキだったんかぃ!ごめん、俺それだは遠慮したいと思います。ってこらクリフトお前何すんだ!!あん?死なばもろともだぁ?!冗談じゃねぇや!!おい

止めんな!俺は此処から逃げる!絶対逃げ切ってやるーー!!!

こちらは
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君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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