The light stuff  あかるいひとたち

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穏やかなティータイム(一日一題一ヶ月その23)

サントハイム城の中庭は儂が自ら設定図を起こし、木や花を植えていった自慢の庭じゃ。そりゃ大変じゃったよ、魔物に占拠された後をここまで回復させるのはのう。ガーデニングというのはな、中々に根気のいる作業なんじゃぞ。無論、老体に鞭打ったかいはあったがの。

しかしまぁ四阿でこうして一人、ゆっくり茶を楽しめるようになったのは儲けものじゃわい。全く姫様ときたら、あの旅より戻って少しは大人しうなるかと思えばお転婆なのは相変わらずで、鍛錬といって近衛を取っ捕まえては怪我させるわ、柱を破壊するわで、挙句鬼姫呼ばわりされて、近隣の青年貴族達からは恐れられる始末。儂も一時は本気で、王家の断絶を危惧したくらいじゃった。

今にして思えば、あれは姫様がわざとそういう行動ばかり起こして、自らの縁談を遠ざけるのが狙いじゃったんだろうの。で、自分からは、一気呵成に攻め込んで、本命を見事に射止められた。しかしあ奴もほとほと情けないわな。何で姫様から求婚されるまで、気がつかなんだか。ま、奴のその後の開き直りっぷりには目を見張るものもあったから、これ以上はあまり言わんでやるとしようか。姫様の相手を奴にすべて任せて、こうして茶が楽しめるようにもなったことだし、の。

ああ、もうすぐ姫様もご成婚じゃなぁ。これで儂もようやく隠居できるかの。だがしかし親子三代に仕えるというのも、なかなかに楽しいかもしれぬな。うむ。

などと考えておった儂に、血相を変えた見回り兵が飛んできてとんでもない事実を告げる。

「た、大変でございます!!姫様が、アリーナ姫様がご乱心なされたかのように、急に暴れられてっ!!」
「な、なんじゃとぉぉぉ!!!!奴は?あ、いや、殿下はどうなされておる?!」
「そ、それがお止めしようとしたクリフト様はまっ先に餌食になられまして、現在意識不明でございますっ!!」
「な、何と!!よし、先ずは危険故、女官達は姫様の側に近づかぬようにな。大臣や近衛にはこのことは?」
「連絡済ですが皆様、とにかくブライ様のご指示を仰ぎたいと」
「ええい!よりによって、陛下のご不在のおりに。いや、よかった言うべきか悪かったと言うべきか・・・」

こうして儂の穏やかなティータイムは見事に泡と消えたのじゃった。

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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