たとえるなら、こいつは猫。それもプライドの高い、独りぼっちの黒猫だ。周りを見れば、暖かな手が差し伸べられてるというのに、どうしてそれを振り払う?
誰かと協力したりとか、誰かの手を煩わせたことないんだろ?そうやっていつでも独りで対処してきたのか?裏を返せばそんだけの能力があったってことだろうけどよ。なぁ、それじゃ何だか寂しくねーか?こういうとこは何気にちょっとあいつにも似てる気もするが、あいつはもちっと素直だよな。うん。
こう言ったところで、絶対零度の視線と顰めっ面で『煩い』とか『関係ない』とか『慣れ合うつもりはない』で終わりだろうけどな。だけどよ、そんなんだからテメーはテメーの部下の駒にされんだ!!バカヤロー。
俺だってなぁ、お前にゃ言いたいことはゴマンとあらぁ。仲間になろうなんざ思ってねーよ、安心しろぃ。結局んとこ、俺らの道はどこまでいっても並行だった。だけど何の因果かそれがこうして交わっちまったんだからなぁ、何処の誰だか知らねぇが余計な事しやがるぜ!!ってまぁ、そうなることを決めたのも俺だけどもよ。
だからなこうなっちまった以上、俺は俺の流儀を通させてもらう。憎しみという感情は俺もお前も嫌というほど知っているけど、その連鎖は、絶対誰にもさせねぇよ。たとえそれがお前相手でも、だ。俺はカミサマなんていうのには、祈ったり誓ったりはしねー主義だからよ、これは自分自身に誓ってやるさ。
いいかこれだけは言っておく!お前は俺の仲間じゃねーけど、同志ではあるんだ。黒猫を気取ってられんのは今のうちだせ?そのうち絶対、その鉄面皮を剥がしてやんよ。それについちゃ、お前のアキレス腱である硝子細工みてーな美人なねーちゃんもこっちの味方だろうしな。そういうわけだ、覚悟しとけや?な、ピーちゃん。
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君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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