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The light stuff  あかるいひとたち

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1周年企画物

世界は思いの外広いらしい(一日一題一ヶ月その21)

この世に生を受けてかなり経つが、やはり俺は『まだまだ』のようだ。

生きてきてそれなりの苦労は味わってきた。真っ直ぐに生きることの難しさに何度も直面し、だんだんと酸いも甘いも噛み分ける術を身に着けたつもりだった。だが所詮俺の知った世界というのも、箱庭の如く狭いものだったということらしい。まさかではあるがこのようなことがあるとは!俺は一体今まで何を見聞きしてきたというのだろう。

「ボク、人間になりたいんだ」
そう言って、その魔物は澄んだ瞳で真っ直ぐに俺を見つめた。それは子供のように純粋で、それでいて何故か、どこか諦めの響きを感じる願いの言葉だった。
「何故だ?何故そんなに人間への憧れを持つ?」
「理由なんてもう忘れちゃったよ。だけど、ずっとずっと長いことそう思ってきたんだもん」
「そうか。では思い出したらその時は、すぐにそれを俺に教えてくれないか?」
魔物の寿命に関しての理解はないが、もう何十年も、もしかしたら何百年もこいつはこうしてきたのだろうか。こうして対話のできる人間を待ち続けばがら、憧れた理由すら忘れる程に・・・。

「いいの?!本当にボクを一緒に連れて行ってくれるの?」
驚いた様子で俺におずおずと尋ねてくる魔物に、俺は頷く。
「俺はライアンだ。お前の名は?」
「ボクはホイミン!!」
「そうか、では行こうホイミン」
「うん!よろしくねライアンさん」

魔物と良い友人になれそうな予感はすぐに確信へとかわった。ああ、やはり、この世界は思いの外広いらしい。

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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