The light stuff  あかるいひとたち

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手を触れるなんて恐れ多い(一日一題一ヶ月その20)

昔々、いつもわたしの数歩後ろを歩いていた人は、もうここにはいない。隣を歩いて欲しくていくらお願いしても、泣いてみても、怒ってみても、それこそ命令しても『だめです』と言って絶対に譲らなかった生真面目な人。だったらこれならどう!って、わたしがあなたの手や腕につかまろうとしても、渋い顔して『私如きが手を触れるなんて恐れ多い』と繰り返して逃げた人。わたしの気持に、ずっとずっと気がつかなかったどこまでも優しくてずるい人。そんなあなたは、もうどこにもいないのね。

「どうかしましたか?」
「なんでもないの。ちょっと昔を思い出してただけ」
「ですが気になりますね。アリーナがその顔をしているときは、どうもあまり良くないことが起きる気がして」
「酷い!!何よそれは」

うふふ。だけど今ではこうして並んで隣を歩くのは当たり前だし、手だって言わなくても握ってくれる。昔みたいにわたしのことを呼んでくれるから、それもとっても嬉しいの。そう、ある日わたしを好きだと打ち明けてくれた幼馴染は、それからすぐにわたしの大事な大事な恋人になり、婚約者になり、だんな様になった。だから、もうあの頃のような彼はいないの!

「あの、怒ってしまいましたか?」
「知らないっ」
ちょっとからかおうかと思って横を向いたら、すぐに慌てたような声がした。
「え、ちょっと姫さま・・・あ!」
「もぉぉ!またそう呼ぶ」
「す、すみません。つい昔の癖が・・・・」

髪をかき上げてちょっと照れるあなたに、わたしもなんだかつられてしまいそう。あの頃と違うぎゅっと繋いだ手が、なんだか熱を持った気がして、でも手を離せなくてわたしは、くすぐったいけどまた幸せな気分になるのだった。

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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