The light stuff  あかるいひとたち

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その半分でいいから俺にも優しさをくれ(一日一題一ヶ月その17)

ソアラが突然私の所にやって来ました。いつもでしたら必ず事前に連絡が入りますし、やって来た時の顔がかなり憮然としてましたから、ああこれはまたシンシアさんと喧嘩でもしたんだろうな、と直ぐにわかりました。丁度休憩を取ろうと思っていた時刻でしたので、私は久しぶりに自分でお茶を淹れて、そのまま執務室で話を聞くことにしました。たまになんですが、私はソアラが『井戸端会議好きの女性』みたいだと思うことがあります。何しろ(そういう時は)聞いてもいないのに、自分の言いたいことを全部喋っていきますからね。

「・・・・だからな『その半分でいいから俺にも優しさをくれ』って置き手紙をしてそのまま出てきてやったんだ!!」
「相変わらずの莫迦ですね、あなたは」
「酷っ!おま、それがわざわざここに来た親友にいう言葉かよ?」
「だってそうじゃありませんか。そんなことでいちいち家出なんかしないでくださいよ!子供じゃあるまいし」
「子供も俺に全然優しくねーんだよっ。ううっ、俺は一体あいつらの何なんだ」

そう言っていくつものお茶菓子に手を伸ばすソアラを見て、私は心の中でため息をつきました。はいはい、全くもう。何年経っても本当に変わりませんね貴方も。いつだったか、ブライ様が『外見は相応になっても中身はまるきりあのままじゃな、嘆かわしい』と言ってたのを思い出しますよ。私達と寿命の違う天空人とのハーフであるソアラですが、その年の取り方は普通の人間そのものでした。彼の顔に皺をみつけたときは、正直に申しますと嬉しかったです。

ああよかった、と思いました。相変わらずの美貌ではありますが、年月の流れはその顔にはしっかりと刻まれています。そう言うとソアラはかなり嫌がりまして、すぐ私の方に矛先が向いてしまうんですが私はそれを特に嫌だとは思いません。年を重ねることで、昔は理解出来なかったことも、それなりに理解できるようになりましたから。

「相変わらずの仲の良さなんですね。もう結婚してかなり経つというのに、未だ喧嘩ができるなんて夫婦円満の証拠じゃありませんか」
「よー言うわ。万年新婚夫婦のお前らに比べたら、俺んとこなんかまだまだだよ」
「は?私達のどこが?!」
「未だ自覚なしかぃ!!テメーらは。サントハイムの女王陛下と殿下は『うましか』カップルっていうんで有名なんだよって何度も教えてやったじゃねーか!!」
「はいはい、面白くない冗談は結構ですから」
「冗談じゃねえっ。自覚しろっ!!」
全く、私と妻のどこが『うましか』だというのでしょう。失礼な。

「あの、ゴメン。うちの父さん、またご厄介かけてるみたいで」
「ううん、気にしないで。お父様もおじさまと会話してるときって、なんかすごく楽しそうだから」
「ですが、姉様。これではまた母様のご機嫌が・・・・・」
「そうなのよね。お母様の見境のない焼きもちにも困ったものよね!そういえば昔、わたしがお父様と結婚したいって言ったら『絶対ダメ!』って凄く怒られたっけ」
「だったら父様もですよ『許しませんから』っていったあの時の顔、僕は(恐怖で)未だに忘れられないくらいです」

「・・・・なんかさ、俺のとこにしても、そっちにしても、その半分でいいから優しさが欲しいのは子供(こっち)の方だよな」
「「その通りです」」

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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