The light stuff  あかるいひとたち

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貴方に送る最後の暗号(一日一題一ヶ月その12)

数年前まで、アタシ達は家族だった。アタシもミネアも本当にアンタを(ちょっと神経質だけど)優しい兄だと思ってた。言ったらミネアには烈火の如く怒られるだろうケド、アタシは本当は今だってそう思ってる。最早ただのひとでなしに成り下がったアンタだけど、家族のしでかした不始末は家族がつけるのが、アタシ達ロマの血を引くものの掟だ。

でも、これを話すと今時そんな昔の古い因習を持ち出すなんて、と眉を顰めたり鼻で笑われるのがオチなのに、それが『親の仇討ち』となると手のひらを返したかのように、皆が親切になるのにはちょっと笑っちゃうわよね。所詮は綺麗事じゃない。自分の手を血で汚すことに、何の美徳があるっていうんだろう。ま、そんなことわかっているのに、あの娘を止められなかったアタシが言う台詞じゃない、か。

でも、これでようやく終るんだ。あの悪趣味な城で一度は仕損じ、結果もう一人の兄と慕った人を犠牲にしてまで、アタシ達はとうとうここまでやってきた。

「又来たのか、エドガンの娘達」
「覚悟なさい!今度こそ父とオーリンの敵をとらせて貰います」
「あのまま大人しく何処ぞに引っ込んでいれば、見逃してやらぬでもなかったのに。愚かな娘共め」
「あら、つれないわね。こんなイイ女二人からのラブコールなんだから、もう少し光栄に思いなさいな」
「ふっ・・・・・」

一瞬だけ、そう、ほんの一瞬だけ、昔のような目をしたアンタ。その時アタシの前にいるミネアの背が、少しだけ震えてみえたのは気のせいではないだろう。ひた、とアイツを見据え鉄の扇を右手で開く。それをゆっくり、真っ直ぐに胸の前までもっていくと、アタシはすぐにそれをパチンと閉じた。

それが『暗号』だと知るものは、もうアタシの他にはミネアだけ。昔家族でアタシの舞台を見に来てくれた時に、嬉しくて、誇らしくて、それを伝えたくてよくやってたね。最早、人としての原型すら留めていないアンタだけどわかってくれた?これはアタシなりの手向けよ。

周りの喧騒がまたかなり激しくなってきた。アリーナ達これは相当キテるわね。これを合図にソアラとライアンが音もなく、剣を抜く。ミネアも小さく口を動かし呪文練成に入っていた。

さぁ闘おうかバルザック。いまこそ全てに決着をつけよう!

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君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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