The light stuff  あかるいひとたち

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空を掴もうとわたしは、(一日一題一ヶ月その8)

姫であることに嫌気がさしたことは一度もないわ。ただ、『姫だからそういうことをしてはならない』とか、『姫なんだからこうしろ』と決めつけられて周りからとやかく言われるのが、嫌なの。わたしは確かに『姫』だけれど、だからってどうして武術をしたらいけないのかしら?どうして外の世界に出たいと思うことも許されないの?危険なんて恐れていたら、それこそ何も出来ないじゃないの。魔物なんて目じゃないわ。伊達に何年も鍛錬してるわけじゃないのよ!わたしは外に出て自分の可能性を確かめたい、そして一人でも色々ちゃんと出来るんだっていうのを皆に知ってもらいたいだけなのに。

なのにお父様ってば、また今日も私にお説教。爺も、クリフトまでもが、同じような事を言う。『だめ』というなら理由を教えて欲しいのにわたしが納得するような答えは、結局誰もくれないのよね。わたしの我慢もそろそろ限界。

むしゃくしゃした気分になる。そういうとき、わたしはこっそりお城の尖塔の屋根に登るの。ここから見る空はとても広くて、どこまでもどこまでも果てしなく、頬をなぞる風が気持ちいい。しばらくこうしていると空を近くに感じられる気がして、いつのまにか気分が晴れてるのよね。寝転がって眺めている内に白い雲が、いくつかふわふわ、ゆっくりと目の前を流れていった。わたしは、誰がなんと言おうと旅に出てみせる。止められるものなら、止めてみなさい。あの雲のように、自由に行きたい所へわたしは絶対に行ってみせるんだから!!

そうしてこの3日後、わたしは部屋の壁を蹴り破り勢いのままにぽーんと宙に飛び出した。その時見えた空もどこまでも青く、広く、思わずそれを掴もうとした腕は空振りに終わった。けれどその数分後、口やかましい教育係と心配性の幼馴染に脇をがっちり掴まえられて、冒険の第一歩を踏み出したのだった。

「もぉぉ、なんでついてきちゃうのよ!!」
二人には思わずそう言ってしまったけれど、実は嬉しかったことは内緒にしておこうかな。

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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