The light stuff  あかるいひとたち

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1周年企画物

ミネアさん助けて!!(一日一題一ヶ月その6)

(原題 お巡りさん助けて!!)

「嫌だぁぁぁ。こっち来んなこの悪魔っ!!」
「四の五の言ってないで、悔い改めなさい。この莫迦勇者!!」
絶叫が聞こえたと思ったら次の瞬間、部屋の扉からソアラが転げるようにして中に入ってきた。
「ミネア、頼むっ!!かくまって」
涙目で青ざめてるソアラは、まるで耳が項垂れて尻尾の丸まってしまった子犬のようだった。これは相当怒らせたわね。クリフトは元々温和な性質で普段はあまり激しい感情を見せないだけに、その分怒ったときとのギャップが凄い。しかも本気で怒らせるとあの老師様ですら手をお焼きになるって話も聞いているので、出来れば私もあまり関わり合いたくはないのだけど。

「ソアラ、女性の部屋を訪ねるときは、ノックくらいするものよ?」
「ちょ、助けを求めてるのにそれって何?!俺のことはどうでもいいんかい!」
「どうせまた、くだらない事で怒らせたのでしょう?空気を読みなさいって何度も言っているじゃないの」
「違うってば!!俺何もしてねーよぉ」

「ほう、身に覚えがないとおっしゃいますか・・・・・?」
底冷えのするような低い声がしたと同時にソアラの身がビク、とすくんだ。開いたままの扉からは、蒼い髪と、天使の如きとても綺麗な微笑みに、静謐なオーラを背負ったクリフトがこちらを見ていた。あら、あの目はあの魔法を使うときとそっくりだわね。

「で、出たぁぁ」
「人を魔物扱いするのはやめて頂きましょうか。ミネアさん申し訳ありませんが、お邪魔してもよろしいですか?私はソアラと話し合いをしたいのです」
「ミネア、マジでお願いだから助けてっ。俺はこいつに嫉妬されるいわれはねぇぇぇぇぇ!!!」

ああ、成る程ね。そういうことなら話も変わってくるわよね。

「それよりもクリフト、アリーナを見かけなかった?さっきあなたを探しにここから出ていったはずなんだけど」
「え?!姫様がですか」
それを聞いた途端にクリフトからあのオーラが消滅した。アリーナに負けず劣らずで、この辺はわかりやすいわね。ある意味似たもの主従なのかしら?
「ええ、何か頼みたいことがあるみたいだったのよ。ね、出来れば先にアリーナのところへ行ってあげてくれないかしら?ソアラのことは、私に任せて?注意があるなら、私からちゃんと言っておくから」
「あ、いえ。ミネアさんから注意していただくほどのことではありませんので。色々とお騒がせして申し訳ありません。そういうことなら、このまま失礼して姫様を探しに参ります」
一礼すると、クリフトはくるりと背を向けた。もう、大丈夫そう。アリーナのこととなると、本当に何もかもどうでもいいのね。遠ざかる足音に今まで固まっていたソアラが安心したように、はぁっと息を漏らす。

「本当に、マジであんがと」
「ううん。あなたも大変ね」
「最近さぁ、洒落じゃきかなくなってきてんだよ。俺、このまま五体満足でいられんのかってカンジ・・・」
そう嘆くソアラは、アリーナからも恋のライバルと一方的に認定され、色々とちょっかいをうけている。ソアラとクリフトは親友同士なのだけれど、ヤキモチ焼きでクリフトのことが大好きなアリーナにしてみれば、とにかく彼を取られた!という気持ちになるらしい。まだ感情の幼いアリーナらしいそんな一面も私は気に入っているのだけれど、そうして理不尽なジェラシーにさらされるソアラにとっては、確かにたまったものではないかもしれないわね。

で、その場面をみたアリーナに思いを寄せるクリフトがこれもまた誤解して、ソアラに噛み付くものだから事態はよけいにややこしくなる。さらにそこをアリーナが目撃して、またあの二人は仲が良すぎる!!と激怒するものだから、堂々巡りだわね。アリーナもクリフトも両思いなんだから、そこら辺わかってよさそうなものなのに、何故か通じていないのよね。困ったこと。

今回のことも、ソアラがアリーナに噛み付かれていた場面をみたクリフトが、いらぬ誤解をした結果なのでしょう。アリーナが出かけていて本当によかったわ。実はね、アリーナは今姉さんとお買い物に出かけているのよ。色々と買うものも多いから当分戻って来ないと思うわ。クリフトも何時間か必死に探しているうちに頭も冷えるでしょう。そう思ってアリーナの不在とクリフトへのお仕置きをソアラに伝えてみたのだけれど。

「やっぱミネアって、頼りになるけど一番怖ぇ・・・・」
褒め言葉として受け取ってあげたけれど、ソアラの顔は引きつってた気がするの。どうも最近皆して、そういうふうに言うのだけれど、私ってそんなに怖いかしら?

こちらは
・サイト名・
君を想う、春を思う様よりお題をお借りしました
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